さて旅の続き。
次の日はお世話になったご家族にお別れをいって、南下。
Yorkshire Sculpture Parkへ。元々貴族の土地を美術館、彫刻公園として一般公開しているところです。のんびりあるいて3時間くらいというもうそれはそれは大きな土地にHenry Moore, Antony Gormley, などなどたくさんの作品とその10倍ぐらいの量の羊たちがいます。これだけお金をかけていますが、完全無料でうれしいかぎり。特に楽しみにしていたのはJames TurrellのDeer Shelter。光の館や21世紀美術館のタレルの部屋と同じSkyspaceの作品ですが、もともとシェルターとして大昔から利用されていたところなので、美術館と違って内と外との境界線がぼんやりとしている印象があります。エントランスもかっこよくて、わくわくします。必見!
私が行った日は
David Nashの展示が始まったばかりで、
これがまたすごくよかったです。当日はお天気もよくて、彫刻の横で家族でピクニックをしていたり羊と子供がきゃーきゃーいいながら戯れていたりと、すごく心地よい時間が流れていてうっかりお昼寝でもしてしてしまいそうになりましたが、次へ向かいます。そこから2時間くらいかけてLiverpoolにあるCrosb
y Beachへ。Antony GormleyのAnother Placeを見に行きました。海岸沿い3キロにわたって彫刻がおよそ100体設置されています。これから行く予定の人は潮の満ち引きによっては彫刻がまったく見えなくなることもあるのできちんと時間もを調べていってくださいね。しかしこれはみにこれてよかったなーと感動。ひとつひとつがすごく離れているので、端から端までくつをぐっちゃぐちゃにしながら堪能しました。この彫刻当初はすぐ撤去されてNYで展示される予定だったらしいのですが、リバプールを訪れる観光客の数が100体のゴームリーさんのおかげで飛躍的に伸びた事や地元の方々の署名活動などを受けて、のこすことになったそうです。
こういうパブリックアートって、できた当初はすごくきれいで話題になるけれど、徐々に汚く、廃れていってしまうというイメージが私の中には少なからずあります。この作品も10年以上も海水、潮風にもまれて、もちろんきれいな訳ではないけれども、そのよごれていく様が、かえってこのなにもない海と、Liverpoolのくらーい雰囲気とイギリスのくらーいお天気達とマッチして、とてもかっこく、凛々しくみえるのでした。また何年かたったらきてみよう。
ということで2泊3日の弾丸ツアー終了!自然とアートとすてきな人々とおいしいご飯にいやされて大満足の旅です。ロンドンへ戻る途中あー明日から仕事かーなんてちょっとどんよりしていたけど、赤い二階建てのバスとロンドンタクシーをみるとなぜだかまたほっとしている自分がいました。