17.3.11

イギリスから


金曜日の朝日本で大きな地震があったという友人からの電話で飛び起きて、急いで準備をして会社にいくと、みんながひとつのパソコンに集まってBBCのニュースをみていた。誰も言葉を発さず津波の映像をじっとみている中、私自身も目の前の映像に頭がついていかないような感じ。そんな金曜日から始まって、週末が過ぎまた月曜日からいつもの日常が始まりました。
ニュースをみて現状を知り、日本にいる家族、友達、被災地で頑張っている人々の事を思うも、自分が出来る事の少なさに虚無感に似た感情を抱いて悶々とする週末。それでもFacebookやemailを通じて世界中にいる友達が日本にいる人や私の家族の安否を心配してくれて、街を歩けばバスの運転手さんやスーパーの店員さんなどほんとにたくさんの知らない人から「日本人だよね?家族は大丈夫か?大変だろうけど頑張れよ!」とたくさん声をかけていただいた。BBCは毎日日本の地震のニュースを伝え続け、INDEPENDENT誌は一面を使って日本にエールを送った。ロンドン在住の葉加瀬太郎さんはチャリティーコンサートを毎日無料で行い、日本人学生を中心としてイギリスの様々な大学が募金用の口座を立ち上げたり、呼びかけたりしている。
そんな風にイギリスでもみんながそれぞれ違った形で日本の力になりたいと思って動いている現状を、少しでも伝えられたらと思ってブログを更新しました。

この '不謹慎とは何か' という記事も、思う事はたくさんあるけれど中々ブログを更新できなかった私の背中とトンとたたいてくれたような気もします。こういう状況の中、違う国にはいるものの同じ日本人なのに普通に仕事をして、ご飯を食べて、飲みにいって、という日々になんとなく違和感があってという毎日だったけど、普通に過ごす事が大事なんだと思えるようになりました。私がニュースをみて、日本の事を思って悲しい顔をしていたところで現状がよくなるわけじゃない。当たり前の日常に感謝しながら、自分の出来る精一杯の日常を送らなくてはと思います。

ひとまず事務所のみんなに、私が知っている範囲での日本の現状とインターネット上での募金の仕方の説明をさせてもらいました。もちろん日本で大きな地震があった事は知っているけれど、今現在どんな問題に直面しているのか、どういう形で募金が出来るのかということは知らない人も多いから。自己満足かもしれないし、なにが不正解でなにが正解なのかも分からないけれど、それでも少しでも助けになるのならば。