火曜日から開催中のミラノサローネに行くため、今日ロンドンを出発する予定だったのですが、ご存知の通りアイスランドの火山噴火により飛行機が欠航になってしまいました。自然現象なのでどうしようもないけど、どうしようもないけど、なんでよりによって今週なの!
17.4.10
アイスランド
火曜日から開催中のミラノサローネに行くため、今日ロンドンを出発する予定だったのですが、ご存知の通りアイスランドの火山噴火により飛行機が欠航になってしまいました。自然現象なのでどうしようもないけど、どうしようもないけど、なんでよりによって今週なの!
6.4.10
American Apparel rummage sale
イースター第二弾はAmerican Apparelのセールのおはなし。
Pina Bausch
先週末、ロンドンはイースターで4連休でした。日本と違って、祝日があまりたくさんないので、みんな水曜日あたりからうきうきわくわくしている様子。私はというと、どこかへ行こうかなということも考えてみたのだけど、日本のゴールデンウィーク並みに高いし、再来週にイタリアにいくので今年はロンドンにいました。でもいろんなイベントにいったり、普段あえない友達にあったりととってもよいおやすみでした。
まずは、Pina Bauschのおはなし。
友達から話は時々聞いていて、ロンドンでいつか見れるといいな、と思っていたら去年の6月に突然他界してしまったピナ・バウシュ。それからちょこちょこと彼女が率いていたTanztheater WuppertalのHPはチェックしていて、ロンドンでKontakthofを公演することを知りました。しかも大好きなBarbicanです。
Kontakthofは1978年に初演されたものを全く同じ内容で、素人の14歳のティーン達と、65歳以上のおじいさまおばあさま達で行うというものでした。ピナ・バウシュの作品は舞台装置がとてもこっていて美しいことで有名だけど、今回の作品はごく普通の社交場、といたってシンプル。そしてダンサーもプロではなく新聞で募集をかけて選ばれた素人。初めてのピナバウシュの公演がいつもとは違ったものでしたが、とてもよい作品でした。私は一日に2つ見たので、2時から夜の10時まで休憩を挟みつつ、座りっぱなしだったけれど、お尻のいたさなんて少しも感じる余裕はなかったです。
プロのダンサーとは違って、体型やダンスも皆バラバラで、65歳以上のおじいさまおばあさまたちは今まで歩んできた人生が至る所ににじみ出てきている。でもそういった体に刻まれたしわや動き、ティーン達の未完成な姿や所々にみえるわずかなあらが、かえって一人一人の個性を見ているような感じがして、とても面白かった。それは彼らが素人だから、老人だから、子供だから仕方ないというものとは全く別ものだと思います。
子供と大人の間のこれから社会へ踏み出して行く14歳の若者達と、社会の第一線から退いた65歳という高齢者は相反する立場のように見えて実はとてもにているのではないかな、と思いました。これから今までと違う世界へと踏み出して行くという意味では同じ立場にいるからかもしれません。そんな時期にピナバウシュの作品に参加できるということは、彼らにとってとても大きなことなのだろうな。
ハイヒールにスーツとカクテルドレスきてを3時間踊り続ける演者たちは、ティーンも高齢者の方々も実際みなとても楽しそうで、なんだかすごくうらやましかったです。
以下の文章は家に帰ってから、Kontakthofがなぜ65歳以上の高齢者で演じられることになったのか、ということを調べていた際にみつけたピナバウシュの言葉。
'ベオグラードかどこかで夜遅く、ホテルの大きな中庭にいたら、どこからともなく音楽が流れてきて、若者も老人もみな踊り出す美しい光景を見た。そのとき、私、気付いたのよ。若い頃、歳をとって60歳になったら、世界は全く違っているだろうなと、思っていた。けれど、実際には、ちっとも変わっていなかったの。人は幾つになっても、どれだけ歳を重ねても、同じように人を愛するものなのだと、知ったのよ'