10.4.11

Milan

今年も月曜日からミラノサローネが始まるのですが、私は4時間後のの飛行機で出発します。サローネは今年で50周年!今回はお仕事で行くことになったのでちょっと長めの8日間、オフは一日だけですが楽しみたいと思います。

私が働いている事務所Michael Sodeau PartnershipはANYTHINGという文房具シリーズのPOP-UP SHOP開催するのですが、ボスと色々話し合った結果、売り上げのすべてを日本赤十字社に寄付させていただくことにしました。
私は金曜日を除く11日の月曜日から17日の日曜日まで、毎日お店にいます。期間中ミラノにいる方で、もしお時間がありましたらお立ち寄りくただけたらうれしいです。よろしくおねがいいたします。
詳細はこちらから。

ANYTHING is a brand born through a collaboration between UK designer Michael Sodeau and Japanese company Suikosha. Together they have produced an award winning collection of practical and functional stationery products. Launched in 2008 the collection consists of scissors, stapler, tape dispenser, clock, rulers and eraser.
In light of the recent tragedy in Japan and ongoing difficulties felt by thousands throughout the country Sodeau and Suikosha have come up with the idea of a pop-up shop during the Milan fair. All the profits from the sale of the stationery products will go to the Japanese Red Cross Society, who are working in the region to provide shelter food and help rebuild the local communities.

ANYTHING è un marchio nato dalla collaborazione tra il designer inglese Michael Sodeau e lo studio giapponese Suikosha. Insieme hanno lanciato nel 2008 una premiata collezione di prodotti per l’ufficio semplici ma funzionali che comprende forbici, pinzatrici, porta nastri adesivi, orologi, righelli e gomme per cancellare.
Alla luce della recente tragedia che ha colpito il Giappone e della difficile situazione in cui si trovano migliaia di persone in tutto il paese, Sodeau e Suikosha hanno deciso di aprire un temporary store che rimarrà in funzione per tutta la durata dell’evento milanese. I proventi della vendita saranno devoluti alla Croce Rossa Giapponese che sta operando nelle regioni colpite per fornire alle comunità locali riparo, cibo e aiuti per la ricostruzione.

4時のタクシーでヒースローまで行くので、もう寝ないほうがいい気がする。さて、おうどんでも食べよう。

17.3.11

イギリスから


金曜日の朝日本で大きな地震があったという友人からの電話で飛び起きて、急いで準備をして会社にいくと、みんながひとつのパソコンに集まってBBCのニュースをみていた。誰も言葉を発さず津波の映像をじっとみている中、私自身も目の前の映像に頭がついていかないような感じ。そんな金曜日から始まって、週末が過ぎまた月曜日からいつもの日常が始まりました。
ニュースをみて現状を知り、日本にいる家族、友達、被災地で頑張っている人々の事を思うも、自分が出来る事の少なさに虚無感に似た感情を抱いて悶々とする週末。それでもFacebookやemailを通じて世界中にいる友達が日本にいる人や私の家族の安否を心配してくれて、街を歩けばバスの運転手さんやスーパーの店員さんなどほんとにたくさんの知らない人から「日本人だよね?家族は大丈夫か?大変だろうけど頑張れよ!」とたくさん声をかけていただいた。BBCは毎日日本の地震のニュースを伝え続け、INDEPENDENT誌は一面を使って日本にエールを送った。ロンドン在住の葉加瀬太郎さんはチャリティーコンサートを毎日無料で行い、日本人学生を中心としてイギリスの様々な大学が募金用の口座を立ち上げたり、呼びかけたりしている。
そんな風にイギリスでもみんながそれぞれ違った形で日本の力になりたいと思って動いている現状を、少しでも伝えられたらと思ってブログを更新しました。

この '不謹慎とは何か' という記事も、思う事はたくさんあるけれど中々ブログを更新できなかった私の背中とトンとたたいてくれたような気もします。こういう状況の中、違う国にはいるものの同じ日本人なのに普通に仕事をして、ご飯を食べて、飲みにいって、という日々になんとなく違和感があってという毎日だったけど、普通に過ごす事が大事なんだと思えるようになりました。私がニュースをみて、日本の事を思って悲しい顔をしていたところで現状がよくなるわけじゃない。当たり前の日常に感謝しながら、自分の出来る精一杯の日常を送らなくてはと思います。

ひとまず事務所のみんなに、私が知っている範囲での日本の現状とインターネット上での募金の仕方の説明をさせてもらいました。もちろん日本で大きな地震があった事は知っているけれど、今現在どんな問題に直面しているのか、どういう形で募金が出来るのかということは知らない人も多いから。自己満足かもしれないし、なにが不正解でなにが正解なのかも分からないけれど、それでも少しでも助けになるのならば。

3.2.11

Paris



年が明けてからしばらくはのんびりしていたのですが、一月後半にいろんなことが一気に重なり、バタバタと二月になってしまいました。忙しいときってなぜ色々なことが重なるのだろうか。でもいろんな人にあってとても充実、少し振り返って見ようと思います。
第三週目くらいに日本から仕事のお客様がきて毎日強くないお酒をのむ。そしてその方とボスと私の三人でパリに行ってきました。Maison et Objetが目的だったのですが、ヨーロッパの展示会の中では結構大きいほうなので、さすがにちょっと疲れました。ボスとお客さんは一泊で帰っていったのですが、私はお父さんが丁度パリに来ていたので合流。週末と有給1日を使ってまるまる3日間の二人旅でした。年に一回会えるくらいなので、なんだかパリで会うのは不思議な感じです。日本からお土産をほんっとにたくさん持ってきてくれて、ふがしとか、三原堂のおせんべいとか、生ラーメンとか…涙
「イギリスじゃ見れないかと思って!」となぜか日本のテレビ番組を録画したのをDVDにやいたやつもたくさん持ってきてくれたんだけど、警察24時とかセレクトがちょっとつぼでした。おやじ、わかってるじゃないか。
便乗してお父さんのホテルにも泊まりました。ヨーロッパを旅行するときはいつもユースとか友達の部屋の床とか、きちんとしたところに泊まるわけじゃないので、久しぶりに泊まったホテルは快適だったな~ ちなみに喜多俊之さんも一緒のホテルでした。

クリスマス後にどこかにいってしまったヨーロッパの寒気もまた戻ってきて、パリすっごく寒かった。でもいつもは食べれないごはんを食べて、お父さんといろんな話をして楽しかったです。家族と久しぶりに会うと、最初は優しくよい娘でいようと心がけるようにするんだけど、一日たつとそんな娘もどっかにいってしまい、ついつい口調のきついわがまま娘が戻ってくる。お父さんもう若くないのに毎日たくさんあるいてみんなのお土産をさがしまわって、地下鉄ではちょっと座っただけで寝てしまうぐらい疲れてたのに…と思うとほんと自分がいやになる。少しだけ優しい口調で話して、少しだけゆっくり一緒に歩いて、少しだけくだらないギャグにも笑えればいいのに、疲れて余裕がなくなるとそんなあたりまえのこともできなくなってしまったりします。次また一緒に旅行することがあるときはもっとよい娘になれるといいなぁ、とホテルの前で別れたお父さんのちょっと小さくなった背中を見送りながら思ったのでした。
パリには大学の先輩みかりんや、パリのガリアーノでインターン中のかなちゃん、前にうちの事務所で一緒に働いていたMarinaやPaulineなど、何人かお友達がいて、一晩だけだったけど会って話すこともできました。満足。
今回お父さんと一緒ということで、あまり展示などは見て回らなかったんだけど、ひとつだけグランパレのMONETの展示だけは二人で行こうと決めていました。この展示、世界中から集められた作品およそ200点以上、30年ぶりの大規模な回顧展で、毎日2時間3時間待ちの長蛇の列と大人気。それをみた主催者側が21日から最終日の24日まで24時間営業を決めたそうです。すごい!フランス人以外と働くなぁと感心。父さんとそれなら大丈夫だろ~と土曜日の夜11時過ぎにいってみたところ、なんと3時間待ち。とぼとぼホテルに帰ってほぼあきらめていたのですが、みかりんのお友達がグランパレで働いているので入れてくれるとのこと!もちろんきちんと並んでいる人もいるので大きな声では喜べないけど、時間が限られている旅行者の私たちにはほんとに大助かりでした。そしてモネの展示、すばらしかった。人が多すぎて絵を見るのに人をかきわけて、という状態だったけどそれでも感動しました。ちなみにリンクしてあるホームページもほんとによくできていてすごいキレイなのでぜひ見てみてください。
そして火曜日の朝にパリから戻ってきて、その足で仕事に行ったのですが、その日の夜から高校の友達でスタイリストのShinatoちゃんが我が家に宿泊。5日間仕事の時間以外はみっちり遊びました。二人ともベッドに入ったら即寝息をたてるほどへとへとだったけど、高校の友達で同じ方向性に進んでいる人はあまりいないので、色々なことを話せてよかったな。また日本で会うのが楽しみです。
かわいいボウシがお似合いのShinatoです。
さて、もう二月。寒いけど春はもうすぐそこだと信じたい。

4.1.11

2010→2011

あけましておめでとうございます。
みなさん、年末年始はいかがでしたでしょうか?私は毎年この時期に日本に帰っているのですが、今年は11月に一時帰国したので、年末年始はロンドンで過ごしました。もうロンドンにきて3年半なのですが、実は初めてのクリスマス、年越しだったのでちょっと振り返ってみようと思います。
12月に入るとロンドンもクリスマス一色。当日は国民の休日で、ほとんどのヨーロッパの方は帰省してしまうのですが、その少し前まではクリスマス会と言う名の忘年会でみんなでわいわい盛り上がります。私の働いている事務所も毎年クリスマス会があるのですが、いつもニアミスで日本にいたので、今年初参加!その日は仕事もお昼に切り上げ、午後はみんなでWiiで盛り上がりました。
夜は一人10ポンドのクリスマスプレゼントをもってみんなでガストロパブへ。おいしいご飯とお酒でおおいに盛り上がった後は、いよいよ待ちに待ったプレゼント交換会(別名シークレットサンタ)です!ルールとしては、最初にくじを引いて番号の商品をもらった後、もう一回くじをひいて、数字の順番にどの人のプレゼントと交換するか選べるという横取り方式のもの。これがまぁどれにするだの私はこれがほしいだのでかれこれ1時間くらいやっていて、やっとこさ決まった後に一人一人キャーキャーいいながらあけていくので、ものすごい時間がかかるのだけど、楽しかった!

私は11月に帰った時に無印で黒板でできてて、自分で顔がかけるマトリョーシカを買ったのだけど、とっても好評でした。これこれ。
というのもやはりプロダクトデザイナーは無印信者がものすごい多くて、こちらの人にとっては日本以上に人気も値段も高いのです。それに加えてイギリスはラッピングの文化がないので、日本のMujiのラッピングをみただけで、「Mujiはラッピングもいけてるよー!みてこれー!」と大盛り上がり。ほっと一安心。私は同じスタジオをシェアしているMorphという会社の新商品Double dishをもらいました。うれし!
その日はクリスマス前の最後の金曜日だったのだけど、ものすごい大雪で、結局その雪は次の日の昼まで降り続き、結果的に一年の一番忙しい時期にイギリスの交通機関は完全にパンクしてしまいました。ニュースでは毎日ヒースローをはじめとする空港や駅の様子が取り上げられ、家に帰れなかった人もたくさんいたようです。
クリスマス当日はみーんなお休みということで、一年に一度の電車もバスもまったく動かない日。私は徒歩圏内の友達のおうちのクリスマス会に参加させていただいたのだけど、行く途中は人も車もバスもあまりいないのでなんだか異様でした。

そしてクリスマス後には街中いっせいにセールが始まって、あっという間におおみそかです。日本にいるときはもっぱら家でまったり年越しなのですが、ロンドンでは最初で最後かも、と思って張り切ってカウントダウン花火へと出かけました。結構混むと聞いていたので相談の結果午後6時から場所取り。あまり計画性のない(失礼)外国人の方々をよそ目に花見で鍛えた我々日本人は、ピクニックシート、寝袋、お酒、温かいお茶、食料、トランプに防寒着と万全の体制で6時間過ごしました。大貧民をずーっとやっていたのだけど、隣にいた中国人ご家族のお父さんはずっと立ちっぱなしで限界を迎えたらしく、私たちのピクニックシートに腰を下ろしじーっとゲームの行方を伺っていました。あんまり英語が話せないお父さんだったけど、ずっと見ていてルールを理解したらしく、私の手元にジョーカー2枚と2が4枚来たときにはぐっと親指を立てて微笑んでくれました。かわいいじゃないか。
そんなこんなで12時に近づくにつれてDJがよくわからない音楽を流し、オーディエンスも盛り上がり、一時間前には座っていられる状況でもなくなり、ぎゅうぎゅうずめの中待つこと一時間、そしてビルに投影された数字がカウントダウンを始め、0の瞬間どーん!と花火が上がりました。日本の花火みたいに職人技の光る花火とはまた違うんだけど、一回に打ち上げられる数と近さがすごい!爆音の音楽に合わせて観覧車からも打ち上がる。Big benの鐘の音にもちょっとじーんとしてみたり。冬に見る花火もなんか好きかも、と思いました。

景気のよいスタートを切った2011年です。
どうぞことしもよろしくお願いいたします。

というわけでお正月恒例の家族写真はこんなかんじ。一人増えました!
一家の大黒柱はなぜか神々しく光っている。めでたい。